1月15日

手術の成功を確認するためのカテーテル検査

 昨日の成人の日は爆弾低気圧の通過で全国的に大荒れの天気となった。朝から降っていた雨が午前10時頃には雪に変わり、都心では8cmの積雪があり、交通網は寸断された。例によって雪に弱い東京都である。テレビでは、成人式の折角の晴れ着で着飾った娘さん達の最悪の門出を映しだしていた。

 一夜あけてた本日は、小生にとって最悪の日になるかもしれない。なんとなくそんな予感のようなものを感じた。数日前に本日の午前中にカテーテル検査を行なうと告げられた。検査では、カテーテルという細い管を動脈に挿入し造影や血圧の測定を行なう。ただし造影剤アレルギー、血管障害、血栓症などの合併症を引き起こす可能性があり。最悪の場合、まれにではあるが死にいたる危険性も0.1〜0.01%ある。つまり千人から一万人に一人、死に神によって地獄の底へ引きずり込まれる恐れがあるのだ。ひょっとして、それが自分かもしれないと思うと、背筋を冷たいものが走った。

 そうした危険性があるため、いずれの病院も検査実施の前に患者および保護者の同意を求める。もちろん、患者側が実施を拒否することもできる。なんで今更という気がしたが、その実施を告げに来た心臓内科の女医さんに聞いて見ると、手術がうまく行きバイパスを正常に血液が流れているか確認する必要があるからだという。仕方なく、同意書に署名した。

カテーテル検査
カテーテル検査
 11時40分、手術衣に着替えて、車いすでカテーテル室に運ばれた。12月27日にバイパス手術の前にバルーンパイピングの処置が行われた同じ部屋だった。部屋の中央に手術台が置かれ、その横にモニター画面が並んでいる。手術台に横になると両手両足が固定され、女医が右手首、左手肘、および右足首を、イソジン綿球で褐色の消毒液を手際よく塗っていく。3箇所も必要ないと思うのだが、もし最初の箇所からカテーテルが挿入できないなら、第二の箇所が、そこも駄目なら第三の箇所に挿入箇所を変えるとのことだ。検査後の患者の苦痛を考えると、最近は手首からの挿入が主流になっているようだ。

 小生の場合も右手首からのカテーテル挿入が開始された。寝ている姿勢では女医の手元は見えないが、その手の動きの感触からどうやらうまく挿入できているようだ。やがて、胸の上にビデオカメラが近づいてきて、いろいろな角度から撮影の準備をする。

術後冠動脈造影(CAG)
術後冠動脈造影(CAG)
 間もなく、一定の間隔をおいてカテーテルから造影剤が注入された。腕の中を生ぬるい液体が流れ、脇の下を通って胸部に達するのが分かる。冠動脈に入った造影剤はその都度胸の中を熱くする。そのたびにビデオカメラで撮影が行われているようだ。

 12児20分、検査が終わった。手首で切り開けれた動脈が元通りに塞がるようにプラスチックの腕輪がはめられ、圧力が懸けられた。その上にギブスを装着して手首が動かないように固定された。ギブスが外されたのは、夜の10時半を過ぎてからである。



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