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| 熊野那智大社 |
メ モ
【所在地】 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1 |
十三所権現を祀っている熊野那智大社熊野那智権現は、11世紀末になって熊野三山として世に知られるようになるが、他の2社と異なり、それ以前は神社ではなく、山岳修行の場だったようだ。それが神仏習合によって「熊野三所権現」の一つになった。そのため、明治初期に神仏分離が行われるまで、「熊野那智大社」ではなく「熊野那智権現」と称していた。
鎌倉積み石段を100mほど上っていくと小さな広場がある。以前は滝の遙拝所があった場所で、ここで滝を正面に見て伏し拝んだとされている。石積みの階段は、やがて車道にぶつかって終わる。その先に続いている普通の坂道を行くと途中に食堂がある。食堂の前の道を右へ行くと、青岸渡寺の朱色も鮮やかな三重の塔とその背後に那智の滝を見ることができる。食堂の前の坂道をさらに上れば、那智山青岸渡寺の本堂の横にたどり着く。
古色蒼然とした青岸渡寺の本堂の前を通り、那智大社の境内に一歩足を踏み入れると、そこには荘厳な朱色の権現造りの社殿が、背後の樹木の緑に映えている。社殿は正面に五殿が南面して建ち、その左側に平入りの細長い社殿が一棟建っている。ただ、現在一部の社殿の修理が行われていて、拝殿の背後にある建物の見事な均整さは残念ながら見ることができなかった。 社伝では、この神社の創建は仁徳天皇の時代(317年)としているが、実際のところは定かではない。文献上、その存在が確認できるのは、上に述べたように11世紀末からである。現在の社殿は、昭和10年(1935)に大改修が行われ今日に至っているという。 第六殿まである社殿には、「十二所権現」の神々プラス那智権現である大己貴命(おおなもちのみこと)を祀っている。このため「十三所権現」と呼びなわされている。第四殿に祀られている熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)が主神である。この神は「むすびの神」ともいい、万物の成長・育成を司る神とされている。 境内には、武将・平重盛が植えたと伝えられる樹齢800年のクスノキや、「神の使い」八咫烏(やたがらす)の像がある。 |